練習環境

前にも書いたが、リストのエチュードを毎日演奏するようになっている。「超絶技巧練習曲」は高校1年生の試験で「第10番」を演奏したが、それ以外は譜読みの途中で投げ出してしまい、まともに弾いたことがない。こういう曲は若いころでなければ弾く気にはなら…

手帳

高校生のころから手帳は使っていた。「能率手帳」だったと思うが、大学生になってからは「システムダイアリー」を使った。これは日本で最初のシステム手帳だったのだそうである。池袋の本屋さんで見つけたように覚えているが、どうだったか。リフィルが数多…

「オンライン」文化

昨年の今頃のことを思い出している。新型コロナウィルス蔓延のため、大学の入学式もオリエンテーションも中止、授業もどうなるかわからない時期があったのだが、何とかオンラインで4月下旬から始められることになり、にわか仕込みの方法で始めたものだった。…

リストのピアノ作品

リストの曲といえばあまり良い思い出はなかった。 中学生の時に課題として与えられた「パガ二ー二大練習曲」第6番は、最後までうまく弾けなかったし、大学生の時に受けたコンクールでは、数曲ある第1次予選課題の中で最も苦手な(だと思った)同練習曲第4番…

アンサンブルの必要性

「ピアノ学習における」という但し書きでお読みいただきたい。どんな楽器でも基本は独奏からであろうが、特にピアノ演奏の勉強では独奏が多いため、得てして独りよがりになりやすい、という意見は何度も聞いてきた。 単旋律のみを奏でる弦楽器(重音はもちろ…

ドイツ語の勉強

大学の外国語の授業ではドイツ語を履修していた。ドイツ音楽について深く勉強したいから、というのがその理由だったのだが、何だか難しくて大変だったことを覚えている。 動詞が二番目の位置にくる、だとか枠構造、などは理解できたのだが「接続法」あたりに…

話し言葉

私が子供のころは言葉使いについて大人からよく注意された。 「うん」という相槌は友達同士ではよいが目上の人には絶対だめ。「~だろう」という言葉は「~でしょう」と言いなさい、とよく直された。「ぼく」などと言っていたら友達から「そうね。“ぼく”がや…

コンクール雑感

何事も度が過ぎると飽きられてしまうということはある。音楽には特にそれを感じるのだが、街中にあふれる音あるいは無駄な音楽の氾濫を聴くと、人々は私ほどは音楽を気にしていないのではないかと思うことも多い。 ところで、先日ある演奏会を聴きに行った。…

フンメルのピアノ作品(3)

ウニフェルザール版の作品を全曲演奏するのはまだ途中であるが、個人的サイトにある「ピアノ作品研究」を少しずつ更新しながらその成果を記録していくことにしている。今回演奏したのは「ピアノ・ソナタ(第4番)ハ長調 Op.38」および「ロンド 変ホ長調」「…

フンメルのピアノ作品(2)

前回に続いてピアノ・ソナタを2曲演奏してみた。まず、ピアノ・ソナタ ヘ短調 Op.20である。この曲は1807年に出版された。第1楽章はアレグロ・モデラート、4/4拍子。モーツァルト風で抒情的な第1主題(ヘ短調、譜例)と快活な第2主題(変イ長調)が対比され…

フンメルのピアノ作品(1)

フンメルのピアノ作品と言えば、ソナチネアルバムに収録されている「ロンド」や子供のころ習った「スケルツェット」、それに「ピアノ協奏曲第2番」「第3番」および「ピアノ・ソナタ 嬰ヘ短調 Op.81」くらいしか知らなかった。 この作曲家の作品を知ること…

最近の読書

読書量が多いことは私の一つのとりえであったのかもしれないが、演奏活動をしていると自分の練習時間に5時間以上取らなくてはならないことも多く、なかなか本をゆっくり読む時間も少なくなっていた。 ここ数か月、演奏の予定もなくなっているし、以前より時…

ベートーヴェン「ピアノ・ソナタ」の勉強(7)

最後の「ピアノ・ソナタ ハ短調 第32番 Op.111」をベーレンライター版に従って演奏してみた。この作品は大学院最後の学内リサイタルで演奏した他、前橋、高崎、東京で1回ずつ、そして「連続リサイタル」でもう一度演奏した曲である。やはり何度演奏しても名…

コンピュータの昔と今

私が現在の職を得る以前、文字を打つための機械は、「ワードプロセッサー専用機」全盛時代と言ってもよく、結構いろいろな機械を買い替えたものである。 一番最初は大学院のころ、NECの「文豪」を購入した。これはキーボードが特殊な配置になっているもので…

「ベートーヴェン ピアノ・ソナタ」の勉強(6)

昨年書いていたものの続きである。しばらく休んでいたが、「ピアノソナタ第30番 Op.109」から再開した。いつものようにベーレンライター版(以下「B版」を使用、初心に帰って楽譜を見ながら、指使いなども考えて演奏する。 「Op.109」はまず第1楽章で、Henle…

進路の決定

10年くらい前のことになるが、あるホームセンターの駐車場を歩いていた時、「三國君ですか」と声をかけられた。何と中学校時代の同級生だった。 現在は福島県で仕事をしているということで、原発事故の影響はまだあると言っていた。いずれゆっくり会って話し…

オーディオ道楽

学生のころ、お金もないのに秋葉原を歩くのが大好きだった。これはいろいろなお店でオーディオを試聴することが目的だったが、歩くコースは決まっていて、オーディオ専門店~中古レコード店(お茶の水)~古本屋街(神保町)。 自分のお金でスピーカーやらア…

音楽のリテラシー

リテラシー(literacy)は、Wikipedia だと以下のように記されている。 原義では「読解記述力」を指し、転じて現代では「(何らかのカタチで表現されたものを)適切に理解・解釈・分析し、改めて記述・表現する」という意味に使われるようになり(後述)、日…

テクニックの向上について

ピアノ演奏において、テクニックを向上させるためには何が必要だろうか、とよく考えている。 「練習あるのみでしょうか?」という問いには「そんなことはありません、合理的な練習方法はあります」と答えたこともあったが、やはり練習の時間も必要な気もする…

習い方

昨年12月25日の投稿で書いたことだが、指導者から紹介されたという学習者以外、私は自宅でのピアノ指導をしていない。 それは、私が複数の指導者に同時に習うことができない人間だから、ということも理由の一つだからである。 高校3年生の頃だが、ある作曲家…

ショパン作品の演奏

ようやく体調が以前のように戻り、ピアノの練習が苦痛にならなくなってきた。 チェルニーの練習曲を復習して思ったことであるが、演奏会で弾く曲ばかり練習することには問題があると思う。その曲は弾けるかもしれないのだが、次に新しい作品に取り組むときに…

エチュード実践(続き)

謹賀新年 ・・・このブログでは、本年も音楽について、その他の趣味について、基本的に週1回のペースで投稿していくつもりです。どうぞよろしくお願いいたします。 さて、年末から決めたエチュードの練習であるが、思っていた通り、弾きやすいものとそうでな…

エチュード実践

ずっと休んでいたベートーヴェンのピアノソナタ全曲演奏を再開。これは公開演奏ではなく、ベーレンライター版による個人的な復習である。 ピアノソナタ第29番Op.106の第2楽章まで来たところで肩の痛みが悪化しそうになり、それとともに12月の公開演奏の準備…

ピアノ「指導」

千蔵八郎氏の著書で『19世紀のピアニストたち』『20世紀のピアニストたち』は不朽の名著であると思うが、次のような話が印象に残っている。 ヨーロッパのさる都会からやって来た、レッスンに追われるビジーなピアノ教師が、ハロルド・バウアー先生に「ペダリ…

インターネットの功罪

ずいぶん前の話だが、ある音楽家が「情報は無料です」と言っていたことを思い出す。その時はそうかなぁと思ったものだが、昨今のインターネット事情を考えるとさもありなんと思ったりもする。 しかし、その「情報」を最初に得た人はもちろん無料などではなか…

音楽の退化(?)

私が小学生だったころだと思うが、男性の4人組で歌を歌うグループがあった。その前には「グループ・サウンズ」という音楽もあったように思うが、今から思えばアイドル的な歌手が次々と出てきた頃だと思う。 このグループの歌を聴いていて、なぜ4人とも同じ旋…

宿題

小学生のころ、宿題を出されるのが大嫌いだった。5年生のころには意図的に提出しなかったこともあり、親が授業参観の時に「宿題をやってきてもらわないと困る」と言われたそうである。 これはなぜかと言うと、家に帰って私にはピアノの練習をしなければなら…

自宅のピアノ

家にピアノがあることは私にとって基本的なことである。それは私がこの楽器を演奏することに関係した仕事をしているからである。 今までいろいろなピアノを弾いてきた。昔は中流家庭には価格が高く、我が家も月賦(古い言葉)で買ったものだが、高校に入るこ…

「ベートーヴェン ピアノ・ソナタ」の勉強(5)

「ピアノ・ソナタ第29番 Op.106」の続き。今回は基本的に問題提起にとどめる。近いうちに演奏し、その後、自分の意見を書いていきたい。 第1楽章 第210小節の音、および再現部直前の音についてはすでに書いた。そのほかの問題点としては以下の通り。 ・ 第2…

「ベートーヴェン ピアノ・ソナタ」の勉強(4)

前回に引き続き、「ピアノソナタ第29番 Op.106」について。 第2楽章「スケルツォ」はアウフタクトで始まるが、1拍目に向かってcrescendoが指示されている箇所と、3拍目にアクセントが指示されている箇所がある。ここを見ると、かつて「交響曲第8番」のフィナ…