コンピュータの昔と今

私が現在の職を得る以前、文字を打つための機械は、「ワープロ専用機」全盛時代と言ってもよく、結構いろいろな機械を買い替えたものである。 一番最初は大学院のころ、NECのワープロ(文豪)を購入した。これはキーボードが特殊な配置になっているもので、…

「ベートーヴェン ピアノ・ソナタ」の勉強(6)

昨年書いていたものの続きである。しばらく休んでいたが、「ピアノソナタ第30番 Op.109」から再開した。いつものようにベーレンライター版(以下「B版」を使用、初心に帰って楽譜を見ながら、指使いなども考えて演奏する。 「Op.109」はまず第1楽章で、Henle…

進路の決定

10年くらい前のことになるが、あるホームセンターの駐車場を歩いていた時、「三國君ですか」と声をかけられた。何と中学校時代の同級生だった。 現在は福島県で仕事をしているということで、原発事故の影響はまだあると言っていた。いずれゆっくり会って話し…

オーディオ道楽

学生のころ、お金もないのに秋葉原を歩くのが大好きだった。これはいろいろなお店でオーディオを試聴することが目的だったが、歩くコースは決まっていて、オーディオ専門店~中古レコード店(お茶の水)~古本屋街(神保町)。 自分のお金でスピーカーやらア…

音楽のリテラシー

リテラシー(literacy)は、Wikipedia だと以下のように記されている。 原義では「読解記述力」を指し、転じて現代では「(何らかのカタチで表現されたものを)適切に理解・解釈・分析し、改めて記述・表現する」という意味に使われるようになり(後述)、日…

テクニックの向上について

ピアノ演奏において、テクニックを向上させるためには何が必要だろうか、とよく考えている。 「練習あるのみでしょうか?」という問いには「そんなことはありません、合理的な練習方法はあります」と答えたこともあったが、やはり練習の時間も必要な気もする…

習い方

昨年12月25日の投稿で書いたことだが、指導者から紹介されたという学習者以外、私は自宅でのピアノ指導をしていない。 それは、私が複数の指導者に同時に習うことができない人間だから、ということも理由の一つだからである。 高校3年生の頃だが、ある作曲家…

ショパン作品の演奏

ようやく体調が以前のように戻り、ピアノの練習が苦痛にならなくなってきた。 チェルニーの練習曲を復習して思ったことであるが、演奏会で弾く曲ばかり練習することには問題があると思う。その曲は弾けるかもしれないのだが、次に新しい作品に取り組むときに…

エチュード実践(続き)

謹賀新年 ・・・このブログでは、本年も音楽について、その他の趣味について、基本的に週1回のペースで投稿していくつもりです。どうぞよろしくお願いいたします。 さて、年末から決めたエチュードの練習であるが、思っていた通り、弾きやすいものとそうでな…

エチュード実践

ずっと休んでいたベートーヴェンのピアノソナタ全曲演奏を再開。これは公開演奏ではなく、ベーレンライター版による個人的な復習である。 ピアノソナタ第29番Op.106の第2楽章まで来たところで肩の痛みが悪化しそうになり、それとともに12月の公開演奏の準備…

ピアノ「指導」

千蔵八郎氏の著書で『19世紀のピアニストたち』『20世紀のピアニストたち』は不朽の名著であると思うが、次のような話が印象に残っている。 ヨーロッパのさる都会からやって来た、レッスンに追われるビジーなピアノ教師が、ハロルド・バウアー先生に「ペダリ…

インターネットの功罪

ずいぶん前の話だが、ある音楽家が「情報は無料です」と言っていたことを思い出す。その時はそうかなぁと思ったものだが、昨今のインターネット事情を考えるとさもありなんと思ったりもする。 しかし、その「情報」を最初に得た人はもちろん無料などではなか…

音楽の退化(?)

私が小学生だったころだと思うが、男性の4人組で歌を歌うグループがあった。その前には「グループ・サウンズ」という音楽もあったように思うが、今から思えばアイドル的な歌手が次々と出てきた頃だと思う。 このグループの歌を聴いていて、なぜ4人とも同じ旋…

宿題

小学生のころ、宿題を出されるのが大嫌いだった。5年生のころには意図的に提出しなかったこともあり、親が授業参観の時に「宿題をやってきてもらわないと困る」と言われたそうである。 これはなぜかと言うと、家に帰って私にはピアノの練習をしなければなら…

自宅のピアノ

家にピアノがあることは私にとって基本的なことである。それは私がこの楽器を演奏することに関係した仕事をしているからである。 今までいろいろなピアノを弾いてきた。昔は中流家庭には価格が高く、我が家も月賦(古い言葉)で買ったものだが、高校に入るこ…

「ベートーヴェン ピアノ・ソナタ」の勉強(5)

「ピアノ・ソナタ第29番 Op.106」の続き。今回は基本的に問題提起にとどめる。近いうちに演奏し、その後、自分の意見を書いていきたい。 第1楽章 第210小節の音、および再現部直前の音についてはすでに書いた。そのほかの問題点としては以下の通り。 ・ 第2…

「ベートーヴェン ピアノ・ソナタ」の勉強(4)

前回に引き続き、「ピアノソナタ第29番 Op.106」について。 第2楽章「スケルツォ」はアウフタクトで始まるが、1拍目に向かってcrescendoが指示されている箇所と、3拍目にアクセントが指示されている箇所がある。ここを見ると、かつて「交響曲第8番」のフィナ…

「ベートーヴェン ピアノ・ソナタ」の勉強(4)

演奏はしばらく休むが、楽譜の調査は継続している。 ピアノ・ソナタ第29番 Op.106(ハンマークラヴィーア)は長大な作品である。初めて勉強したのは大学院入試の課題曲になったときだが、この時は第1楽章のみだった。修士課程修了演奏で全曲を演奏した時は、…

「ベートーヴェン ピアノ・ソナタ」の勉強(3)

第27番ホ短調Op.90。この曲は中学生のころ勉強した。2楽章形式で、後期への過渡期という位置にある作品だと思う。 久しぶりで弾いてみると私の好きな曲であることを再確認した。2楽章制ということではOp.49、Op.54などにも例があるが前者は若いころの「ソナ…

「ベートーヴェン ピアノ・ソナタ」の勉強(2)

3回目の全曲演奏(2回目と3回目は非公開で自分の勉強のため)は「告別」ソナタOp.81まで来た。 Op.57(熱情)では第2楽章の第2変奏まで、変奏の冒頭に拍子記号が新たに表示されているのは初めて見たことと、第62小節の和音が従来のものと違っている。 第1…

今後のクラシック音楽界

・・私が編集している某授業通信からの引用です(忙しすぎるためこの方法にしました)。新型コロナウィルスのためにいろいろ生活の変化が生じているこの頃、音楽界はどうなっているのでしょうか。コンサートはもちろん、コンクール、オーディションなどが軒…

ベートーヴェン「ピアノ・ソナタ」の勉強

大学院時代に一度全曲を学習してから、リサイタルで全曲を演奏。これは2003年から12年かけて行ったもので、自分にとっては大変充実した期間であった。「連続リサイタル」のプログラムについて考えたのちに、単にソナタを並べるだけではないプログラムの構成…

機械の操作

1996年、現在の職を得たときにまず行ったことは、ノートパソコンを購入したことだった。今後は絶対に仕事で必要になると思ったからである。 最初は秋葉原に行ったがどうも気に入るものはないしすべて高価だったので、いったん大宮(当時暮らしていた)に戻っ…

Maggiore/ Minore の標記

どちらもイタリア語で「長調」「短調」の意味であることはどなたも御存じのことであろう。 昨日、久しぶりでベートーヴェン「交響曲第3番”英雄”」を勉強し直したのだが、第2楽章の中間部でMaggioreと記されていることを考えてみた。この楽章は葬送行進曲 Ma…

演奏慣習について

標記について調べてみたいと思っている。 というのは、二つのことが気になっているから。ひとつは「ラフマニノフ流はただのクセじゃない」という間宮芳生氏の文章、もう一つは最近聞いたブルーノ・ワルター、そしてモーリッツ・ローゼンタールの演奏から考え…

パソコン

デスクトップ型のパソコンをお店で見なくなった。 高崎の Labi1 ではゲーム機として展示してあったほか「一体型」が多かったし、ケーズデンキでは1台も置いてなかった。これは驚きである。 1年半くらい前のことだが、それまで使っていたH社のパソコンが突然…

楽典(5)

スラーとタイについて。 スラーslurは「異なる音にかけてしるされた」弧線で、レガートに演奏することを指すものである。それに対しタイtieは「同じ高さの二つ以上の音符を切れ目なしに演奏する場合」の弧線を指す(石桁真礼生ほか『楽典 理論と実習』参照)…

最近の勉強

即興演奏について考えることがよくある。現代ではあまり習うことが無いように思うのだが、実は大事なことではないだろうか。 ただ、20世紀のさまざまな音楽を経験した現代、12音技法での即興演奏はほぼ不可能と思うし、ピアノの内部奏法、偶然性の音楽、など…

ピアノの「響き」

その昔、残響の多いホールが良いホールだと思っていた時期があった。というのは昔は残響がほとんどない(ような)ホールばかりだったからだと思う。ピアノリサイタルで良い音だと思ったのは東京文化会館(小)くらいで、多くのリサイタルはイイノホール、日…

「おのふじの憧れ」

表記のCDを演奏者ご本人から頂いた。小野富士さんは私の大学以来の友人だが、本名の「おのひさし」さんと呼ぶ人はなく、タイトルにあるような呼び方が定着している人である。東フィル、N響のヴィオラ奏者を務めたほか、指揮者としても定評がある。 今回のCD…