痛み止め

ここ数か月、右肩の痛みが治っていない。

整形外科医に診てもらうと「神経痛」ということで、以前もそうだったように痛み止めの薬を処方してもらった。他にもビタミンを補う薬や「筋肉のこわばりを和らげる薬」などがあり、それを一緒に飲む。たしかに効果はあったのだが、副作用として眠気が現れることがあると書かれており、今回はこの副作用に悩まされた。そのため、ここ数日は服用をやめている。

以前、左肩が痛かったこともあるのだがその時は「五十肩」という診断だった。今回は違うらしい。そして左手は一度、手首が腱鞘炎になったことがある。その時は注射を打ってもらい「再発はしないでしょう」ということであったが、再発したため再度の注射となった。これは今から思うと「ステロイド注射」だったと思う。このおかげで一度は断念したリサイタルが実現(令和元年の初日)したのだが、その後、以前と同じようにピアノ演奏をしていたのはどうだったのだろう、と思っている。

現在、左手首の痛みはないが握力がかなり落ちており、以前弾けたパッセージがなかなか弾けず「リハビリ」中。高校生時代に右70㎏、左65㎏あった力が、今朝計ったところ右50㎏、左32㎏だった。左手は、たとえば寿司についてくる醤油の袋がうまく切れないというくらいひどい状態だ。こんな状況でひとつ興味深いことがある。ベートーヴェン「ピアノ・ソナタ第1番」第4楽章の左手伴奏部は、以前はかなり練習をしないとうまく弾けない音形だったのだが、最近久しぶりで弾いてみたところスムーズに指が動くのである。これは一体どういうことなのだろうか。思うに、以前は弾くときに不自然な力がどこかに入っていたのではないかということ。左肩の痛みも最近は無くなり、指の力の入れ方が自然にできるようになったのかもしれない。しかし、分散和音は良くても音階が今度はうまく弾けないのである。分散和音と音階では力の入れ方が違うことを初めて知ったような気がした。

この左手のリハビリで、チェルニーの「8小節の練習曲」を用いている。題名の通り1曲8小節と短いエチュードだが、1回で弾けるものもあるし、間違えず弾くのに20分くらいかかるものもある。やはり左手の曲が難しい。チェルニーの練習曲は30番から40番、50番とだんだん長いものを習わされたのだが、このようなテクニックの本質を覚えられる練習曲の方がよいと思う。何よりも時間をかけずに指の動きを覚えられる。他に「125のパッセージ練習曲」もよい。

薬をやめると痛みが再発するかと思っていたが、それほどでもない。医師の言葉だと「インナーマッスル」を強化させれば1か月で治る」そうなので、そういう訓練を自分で続けていれば治るであろう。

あと1~2週間で以前のようにピアノを弾けるようになることを期待したい。