ピアノ実技の「個人指導」

「オンライン」指導全盛(?)時代になり、インターネットでもパソコンとスマホを駆使してこのようにレッスンを行っています、などの投稿をよく見るようになった。

この私もオンラインレッスンを行っているが、それは大学から指示があったためであり、私は「オンラインレッスン推進者」ではない。ここではっきり述べておきたいが、基本的には「絶対に反対」である。

理由は何度も書いたのでここでは省略するが、やはり実際の音を聴いてその人の音楽性を聴かないことには、指導などできないと思う。実技指導はどれも同じではないだろうか。オンラインの音が悪いことから録音・録画の提出の方法についても書いたが、その人がその場で演奏する姿を見てはじめて判断できることは多い。録音だと、極端な話、その人の演奏かどうかわからないし、いろいろ編集・改竄される可能性もある(録画の編集ソフトもだいぶ進んできていて結構偽物が出回っていると聞く)。そんなことをしたら指導を受ける側にとって全く意味はなくなってしまうのだが、ありうる話だろう。とにかく指導者の目の前で演奏することで適度の緊張感が生まれるし、実際に今音楽を作っているのだという気持ちが大事なのだ。それゆえ、何度も何度も同じことを繰り返してそれを編集する「録音」という仕事は好きではない。

さて、今年はしばらく演奏会の仕事はないので論文を書こうかと思っていたのだが、今まで取り上げていない「初級」ピアノ技巧についてはなかなか難しい。先送りにして「教員養成大学におけるピアノ指導」というテーマに変更するかもしれない。これは大学の「授業」として実技指導をどのように行うべきか、という内容である。

先ほど書いた「初級」演奏技巧について、今考えていることはいろいろあるが、またの機会にと思っている。