ベートーヴェン「ピアノ・ソナタ」の勉強

大学院時代に一度全曲を学習してから、リサイタルで全曲を演奏。これは2003年から12年かけて行ったもので、自分にとっては大変充実した期間であった。「連続リサイタル」のプログラムについて考えたのちに、単にソナタを並べるだけではないプログラムの構成を考えて実践したのが私の方法である。

その後、時間があるとき(夏休みなど)に再度全曲を勉強し直したのだが、指使い一つをとっても今まで気が付かなかったことがあり、さすがにベートーヴェンの音楽は奥が深いと思ったものである。

昨年、ベーレンライター社から新全集が出版したので早速購入し、Critical Commentary を読みながら3度目の全曲演奏を開始した。これについてはかつて書いたこともあるので省略するが、現在は第22番Op.54が終了したところである。肩の痛みはほとんど治ってきたので、今後は今までのように練習に時間をかけることができそうでうれしい。

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さて、昨今はベートーヴェンピアノソナタ全集にいろいろな人が挑戦しているようだが、そのすべてを聞くことはさすがにできておらず、何人か興味のある演奏家のCDを購入して聞くようにしてはいる。なかなか時間もない中で、そして知られざる名曲を探すことに生きがいを感じている私としては、ベートーヴェンを聴こう!という気持ちにははなかなかなれないことも多い。よい演奏を聴かないと失望感が大きいのがベートーヴェンの音楽なので・・

ここ数年で印象に残ったのは迫昭嘉とブルーノ=レオナルド・ゲルバーであった。まだ全曲を聴いていないが(ゲルバーは全曲録音が完結していないらしい)両者ともベートーヴェンの音楽の大きさを感じさせてくれる素晴らしい演奏である。こういう演奏を聴いていると、またいつかベートーヴェンを演奏してみたいなと思うこともあるが、それは演奏者としての体力がもう少し回復して、そして新型コロナウィルス問題が収束してからということになりそうだ。

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本日からは第23番Op.57(熱情)の勉強を開始。少しずつではあるが続けていきたい。