音楽のリテラシー

リテラシーliteracy)は、Wikipedia だと以下のように記されている。

原義では「読解記述力」を指し、転じて現代では「(何らかのカタチで表現されたものを)適切に理解解釈・分析し、改めて記述・表現する」という意味に使われるようになり(後述)、日本語の「識字率」と同じ意味で用いられている。 ちなみに、古典的には「書き言葉を正しく読んだり書いたりできる能力」と言う限定的に用いられる時代もあった。

要するにふつうは「読み書きの能力」というような意味で使っているようだ。「ITリテラシー」「コンピュータ・リテラシー」などは私も時々耳にしたり、自分も使ったりしてきた。

ところで、最近、音楽のリテラシーという言い方を聴くことがあって、音楽科の授業でいったいどのくらい行われているのかを知りたいと思っている。というのは、机を置かない音楽室のことを以前書いたのであるが、依然として音楽の授業が歌唱中心になっているような気がするからである。「創作」は学習指導要領でも記述されている分野なのだが、どうも少ないのではないかという気がしている。これは身近な人に聞いた範囲のことなので実際は違っているのかもしれないが、器楽および創作の分野で、楽譜の読み書きは非常に大事だと思っているので、いつか調べてみたいと思っている。

創作と言えば、簡単なメロディーの作り方などは習った。しかし小学校で1時間、中学校で1時間程度しかなかった記憶がある。小学校の時はとにかく何か作りましょう、という感じで、ハ長調の曲が最後「レ」の音で終わっていた人もいたが、発表の時になって「最後はドで終わるんですよ」、などと先生が言っていた。それなら最初から作り方をある程度教えてくれればいいのに、などと思ったことを記憶している。「君が代」はレで終わっているじゃありませんか、と言おうと思ったがやめておいた。

中学校の時も同じような感じで、小学校との違いは、作る旋律が長くなったくらいだった。私は途中からリズムを変化させ、8小節であるはずのメロディーを9小節に作ったが先生は何も言わなかった。自分では結構楽しんで作ったが、その時の大半の生徒は作り方についてよく分かっていなかったのではないか、という気がする。

さて、Garage Band というアプリを使った音楽授業について話を聞く機会があった。これは私の知らないものであったが、子供たちが簡単に音楽を作成できるという。聞いてみると、まず楽器を選択し、自由に音を並べていけるのだということだった。なかなか面白そうなのでそのうち「iPad」を買ってみようかと思っている。

ただ、私のような世代の人間は、何かを作曲する、編曲するには五線紙に鉛筆で書くものだと思っているので、こういう機械を使いこなせるのか不安である。それでも、かつてはシーケンサーを使ったこともあり、ある歌曲の編曲を行ったとき、演奏したものをソフトに読み取らせてそれをもとに楽譜に書いていった、などの方法をとったこともある。やってみれば簡単だということなのかもしれない。

しかし、楽譜を読む、書くという能力は音楽を学ぶ際に私は重要だと思っているので、楽譜を使わずにタブレット上で創作を行うということについての意見を述べることには、今のところ慎重でありたいと思っている。